くしゃみをした

dairy, translation, etc.

映画『マイ・ブロークン・マリコ』感想

原作漫画未読の状態で映画『マイブロークンマリコ』を観ました。

公式サイト

https://happinet-phantom.com/mariko/

映画.com(https://eiga.com/amp/movie/96450/)の解説抜粋

平庫ワカの同名コミックを、永野芽郁の主演、「ふがいない僕は空を見た」のタナダユキ監督のメガホンで映画化。鬱屈した日々を送っていた会社員・シイノトモヨは、親友のイカガワマリコが亡くなったことをテレビのニュースで知る。マリコは幼い頃から、実の父親にひどい虐待を受けていた。そんなマリコの魂を救うため、シイノはマリコの父親のもとから遺骨を奪うことを決意。マリコの父親と再婚相手が暮らす家を訪れ、遺骨を強奪し逃亡する。マリコの遺骨を抱き、マリコとの思い出を胸に旅に出るシイノだったが……。亡き親友マリコ奈緒、シイノが旅先で出会うマキオを窪田正孝マリコの父を尾美としのり、その再婚相手を吉田羊が演じる。

まあ、あらすじだけで傑作確定なんだけども……。

映画を見たのは2ヶ月以上前なのですが、どうにかして感想を言語化したく、数ヶ月越しに怪文をインターネットに放出した次第です。

まずは映画を見ながら出力した脳直散文をご覧ください。どうぞ。

 

煙草吸ってる永野芽郁、よすぎる……

クソ上司は怒鳴りすぎだけど、これ怒鳴らずにちゃんと部下に言えてたらクソ上司ではない気がした。そこで怒鳴るからクソ上司なわけだが……

シイノ、メンタル鬼強い。

 

吉田羊、よすぎる……

幼少期の回想シーンを挟む。

20分ぐらいのところでマリコの実家に遺骨奪いに行く。ここで仏壇を眺めてる父親の背中を見て、高校時代に父親に強姦されて母親に家を出て行かれたマリコの回想。

回想終了後、シイノが突然、遺骨を奪う。父親が激怒して暴れるも、再婚相手の女性(吉田羊)が止めに入る。吉田羊、いい女の役しかできないのか?最高だよあんた……

 

🤬クソ親父😡

クソ親父はシイノを蹴ろうとするも、シイノが包丁を見せた途端に大人しくなるあたりで人間性が出ている。まあお前はそういうやつだよな。みんな知ってるよ。

 

「高校生の時、彼女を強姦したお前が!」

 

と父親の所業を泣きながら非難するシイノ。メンタルの図太さが冒頭で描写されていただけに、このシーンの演技は刺さる。描写されてる限り、シイノがマリコの死後に初めて泣くシーンのはず。ちなみに、叫ぶシイノに、父親はマリコの姿を重ねて見たらしい。

 

は?😡今更すぎる😡

重ねて見る権利もねえよ!てめえにはよ!🤬

 

シイノがベランダから飛び降りて逃走する際、再婚相手(吉田羊)を負傷させてでもシイノを捕まえようとする父親。

往生際が悪い😡👎

(なお、やっていることはシイノも十分エグい)

 

最後に「マリコ!」と叫ぶクソ親父。

どのツラ下げて言ってんだ!😡!

ハアッハアッ……

 

 

ここまでで冒頭20分の感想です

対戦よろしくお願いします。

続き。

 

「あんたが自分の子供に!変なことしちゃったからこんなことになってるんだからね!」

 

とクソ親父を泣きながら叱る吉田羊。まともじゃない役やってる吉田羊を見たことがない。絶対にどこかしら人間性を持ってる側の役やってるよね。最高だよ。クソ親父はされるがまま、割れたマリコの遺影を見下ろしてる。涙がマリコの遺影に落ちる。マジでこいつさあ……

 

家に辿り着いたシイノ。「あんた手紙寄越すの好きだったよね」「あの人たちもう通報してる頃かね」

マリコの遺骨に対して、まるでマリコ本人かのように話しかける。よすぎる。なんだこれ。なんなんだ。ありがとう永野芽郁……

 

ガーチで回想シーンの挿入タイミング、天才。

中学生の時点で煙草吸ってるシイノやばすぎて草。でも、シイノの家庭環境も決して良いとはいえないのにあれだけ逞しく生きられているのは、シイノの強さ故なんだろうな。シイノ、美しく生きろ。

と、思ったら、はじめてのバイト代で買って履き倒したドクターマーチンがカビ臭い事件発生は笑うしかないんよ。靴はクソ親父のところに置いてきちゃったからこれ履くしかないんや……

 

ファムファタール、死後に海へ行く

そして、海へ行くことに。シイノの行動原理が、すべてマリコとの思い出に拠るものなのが、この旅がグリーフワークである所以だなあと。

マリコの分までご飯頼んで、結局二人前完食していくシイノかっこよすぎる。あと電話の相手が「クソ上司」の表示になってて全部もってかれた。最高だシイノ……

 

高校時代と思しき回想。

「シィちゃんに彼氏ができたら私死ぬから」と言うマリコファムファタールのダメなとこ出てるよ〜!

 

メモはここで途切れている。クソ中途半端なところで鑑賞中のメモを止めるな。

 

鑑賞後、冷静になってからの感想

これは百合ではない。共依存型のシスターフッドであって、百合ではない。

グリーフ・ワークという言葉が一番しっくりくる。まさしく生き残ってしまった人の、取り残されてしまった人の物語だった。唐突に訪れる死別にたいして、不格好ながらも折り合いをつけて生きていくであろうシイノに勇気づけられる話だった。

個人的にはあいみょんの「生きていたんだよな」とか、椎名林檎の「ありあまる富」とか、そこらへんを想起しました。

あと、マキオとシイノが、ただの知り合いで終わったのもよかった。少なくとも物語のなかでは。その後どうなるかはわからないけど。でもあの感じだと、多分あの後は会うことはないんじゃないかな。そういう部分で、異性愛主義へのちょっとした反抗心みたいなものも垣間見えて、でもそれは決して男女のつながりの否定ではなくて、ただひたすらに「クィア」的な解像度だったと思う。私はそこが一番心地よかった。

私はシスターフッドクィア性に救われて生きているのかもしれない、と気付かされた映画。何度も見るのはメンタルにくるけど、また戻って来たい世界でした。劇場で観ればよかった、というのだけが心残り。

 

以上で終わります。

読んでくれた人、ありがとう。

やめられない、とまらない、プチ自傷♪

自傷行為が癖になっている人は、結構いるのではないかと思う。代表的なのが、爪を噛んでしまうというやつ。私の知人友人にもいた。爪を噛んでしまうとか、髪の毛を抜いてしまうとか、そういうタイプの些細な癖は私にもあって、それは睫毛を抜くことと、唇の皮をむしることである。一応、自分としては長らく自傷行為という自覚はなかった。睫毛を抜くのは、目がゴロゴロするときに、抜けた睫毛が原因であることが何度かあったため、定期的に抜けそうなやつは間引いたほうがいいのでは?という結論に達したのだ。私としては効率的極まりないと思っていたが、さすがに睫毛を抜くこと自体に快感を見出し始めていることに気付き、軽い自傷行為なのだと自覚するに至った。唇の皮をむしることに関しては、やりすぎると血が出るため(当たり前だが……)、割と自傷行為だと自覚しつつもやめられねえ~と思っていた気がする。かっぱえびせんと同じや。やめられない♪とまらない♪プチ自傷

いくら自傷行為そのものが身近でも、程度というものがある。私にとってのそれは爪を噛むこと、髪の毛を抜くこと、さらに超えられない壁があって、「リストカット」だ。爪を噛む代わりに唇の皮をむしっており、髪の毛を抜く代わりに睫毛を間引いている節があるので、前半は私もクリアーしているかもしれない。問題は最後のやつである。リストカット。本当に、これは自傷行為の王様だ。私は一生やらないと思っていた。しかし、リストカットもどきをやらかした。リストカットもどき、ダサい。リストカットならカッコいいのかと言えばそういうわけではない。

具体的にリストカットもどきが何なのかというと、私の場合は、「手首を剃刀で浅くひっかく」というものである。この方法であれば、血がドバっと出ることもないし、切ってる最中は全然痛くない。ひっかき傷をどんどん手首に付けていく楽しい時間が発生する。もちろんこんなことやってるのは眠剤を飲んだ後の深夜なんですけど、一番地獄を見るのは次の日の朝。ひっかいた部分が一気に腫れる。普通に痛い。もちろん正当なリストカットはこんなもんじゃ済まないから、比べるもんでもないんだけど、まあリストカットする人たちって相当「イっちゃってんなぁ!」と思います。やっぱ自分の手首 を、皮の下まで剃刀とかで「行く」のは相当正気を失っていないとできないよ。でもビビッてただ引っ搔くだけでも割と切り傷みたいなのは残るし、なにより切った夜から二日程度はかなり普通に痛いから、やめたい。てかここまで来たらもうプチ自傷から若干本来の「自傷」に近づきつつあるでしょ ばくわら

何が嫌って「中途半端」なところ。お前は自傷行為すら中途半端なんか……という、この気持ちね。いや自傷行為なんて一生中途半端でいいんだけど……。ファッションメンヘラだからこそできるこの中途半端さよな。

去年の12月に突如として発症して「うわ~まじか…」と思ってたらすぐに二、三度またやらかして、手首というか肘から先が腫れまくっていた。長袖の季節にやらかしたのが不幸中の幸い。その後、二か月以上抑えられてたのに三月中旬になって再発しちゃったから困ってるよ~ん

まず眠剤をできるだけ減らして、あと剃刀も絶対に眠剤飲んだ後に視界に入れない。

とりあえずこの二つを徹底するしかない。

睫毛を間引いてるぐらいがちょうどいいんだよ

っていう話でした 

みんなもいやだな~と思ってる自傷行為は、やめられるよう頑張ろうね

おわり

2022年のプレイリスト

思い付いたときに、たとえば「月曜日」とか、「夜」とか、「9月」とか、時間帯や季節に合わせたプレイリストを作ることがある。

備忘録としての意味合いも込めて、2022年に作成したプレイリストとその内容を紹介します。

 

 

2/28

サムライハート/SPYAIR

 これはTHE FIRST TAKE音源のやつ。YouTubeで動画を視聴した際、諸事情によりボロ泣きした。好きな歌、心動かされた歌は山ほどあるが、この音源は、不躾ながら私のために歌ってくれているように思えた。なので、2月だけではなく定期的に聴いている。CD音源も良いけど、こっちのほうが好きです。

裸の勇者/Vaundy

 王様ランキングのOP。アニメの王様ランキングは作画が神がかっていたのもあるけど、VaundyのOPも神がかっていた。つまり王様ランキングOP映像はノーベル賞です。Vaundyの曲で一番好き。

アスノヨゾラ哨戒班/Orangestar

 個人的に漫画『堕天作戦』のテーマソング。Orangestarさんの曲のなかで最初に知って、最初に好きになった歌だと思う。単純に聴くと元気でる。大袈裟な話になるけど、死にたいな〜と思っててもこの歌が流れてくると「まああと1日ぐらい生きてみてもいいかな」「朝日ぐらい拝んでから死ぬか」みたいな気持ちになれる。すごい曲です。

歌よ/Belle

 『竜とそばかすの姫』は中村佳穂さんを私に知らせてくれてありがとう。「私以外うまくいってるみたい」「それでも明日はくるのでしょう」に救われた一人。

忘れっぽい天使/中村佳穂

 これ個人的に2022年上半期の勝手に救われました大賞楽曲かもしれん。これ聴きながらボロッボロ泣いたの今でも覚えてる。しかも帰り道の線路沿いの人気の少ないデッキみたいな場所で。不審者情報流されなくてよかったです。

Ephemeral/Mili

 かつて音ゲー『Deemo』に課金して知った曲。Miliの曲は他にも色々好きだけど、これは特に好きなもののひとつ。

kIng/鈴木瑛美子 

 澤野弘之が提供した楽曲は間違いない。

Farewell/[.que]

 [.que]さんはTOKYO MXの延々と謎のレトロ映像を垂れ流す番組(?)のBGMで偶然知って、そこからこの歌にもたどり着いた感じ。お別れの曲なのに明るいのが良い。

memoria/[.que]
 これがTOKYO MXの謎番組が私に教えてくれた最高の曲。この曲を知ったのがきっかけで、インストゥルメンタルも色々聴いてみようと思った。

ラヴソング/FINLANDS

 FINLANDSもアルバムごと大好きな歌がたくさんあるけど、ラヴソングはとりわけ勇気を貰えるから好きです。これも決別の歌だけど、曲調も明るく、ベース?ギター?も爽快。楽曲は全然わかりません。適当に言っています。とにかく好き。

カルト/FINLANDS

 たぶんFINLANDSの歌で最初に知ったやつ。歌詞が全然聞き取れない、というか、文面で読んでもあまり意味が明瞭ではないのに驚いた。塩入冬湖さんのボーカルが唯一無二で、一回聴いただけでハマったのをよく覚えてる。

ロングホープ・フィリア/amazarashi

 死ぬほど待ってたセルフカバー。プレイリストにはTHE FIRST TAKE音源のほうを入れてた。「最終話で笑った奴へ トロフィーとしてのハッピーエンド」が個人的には希死念慮退散の魔法の言葉です。自分で自分の人生打ち切るのは止めようと思える。トロフィーとしてのハッピーエンド期待したいもんな。

 

4/21

第一次世界/NEE

晴天を穿つ/傘村トータ

間抜けなニムロド/amazarashi

 ロストボーイズのなかで一番好きな歌。

かつて焼け落ちた町/amazarashi

 これもすごい好き。「生きてますか?」良い。

1.0/amazarashi

 漫画『チ。』とのコラボ楽曲。MV含めて大好き。

光るとき/羊文学

 アニメ『平家物語』のOP。これも希死念慮退散楽曲のひとつ。なんかもうちょっと生きてみようかなと思える。「頑張ろう」じゃなくて「生きてみよう」なんだよね。結構このふたつ違う気がする。

神っぽいな/ピノキオピー

すきなことだけでいいです/ピノキオピー

ノンブレス・オブリージュ/ピノキオピー

 ピノキオピーめっちゃ聴いてた4月。

フロントメモリーfeat.川本真琴/神聖かまってちゃん

 これは一年中聴いてるけどやっぱ夏に聴きたいのでちょっとフライングだな。

レプリカント/ヨルシカ

 ヨルシカの最近の曲では一番好きかも。最近でもないか。

惑星ループ/ナユタン星人×Sou

 かわいい。

Vanilla/ハルカトミユキ

 ハルカトミユキの曲のなかで一番聴いてる説ある。これはちょっと暗いので自分自身のためというよりは推しカプのイメソンとしてめちゃくちゃ聴く。

 

夏を待っていました/amazarashi

 6月はこれ。夏本番に向けての助走。

あの夏に咲け/ヨルシカ

靴の花火/ヨルシカ

雲と幽霊/ヨルシカ

 7月はヨルシカの1stアルバムリピートタイム。

フロントメモリーfeat.川本真琴/神聖かまってちゃん

 クソ暑い日に絶対聴く。

晴天を穿つ/傘村トータ

 夏の暑さというよりは青天井に似合う曲。

Nadir/Orangestar

DAYBREAK FRONTLINE/Orangestar

Alice in 冷蔵庫/Orangestar

霽れを待つ/Orangestar

 Alice in 冷蔵庫、聴くと体感涼しい感じがするけど絶対に夏なのが不思議。素敵な曲ばっかり。

Die Young/Kesha

Shut Up and Dance/Walk the Moon

ひまわり/米津玄師

 陰のある夏の日にはこれ聴く。

Goodbye, Summer Rain/Dom Mino' &小瀬村晶

 2022年の夏の終わりはこれで〆た。

 

9/30

Rather Be(feat. JessGlynne)/Clean Bandit

花の塔/さユり

タイミング〜Timing〜/Klang Ruler

flowers/phem

身体は正直だって言ってんの/式浦。

脳漿炸裂ガール/れるりり

なにやってもうまくいかないfeat.asmi/meiyo

1000年生きてる/いよわ

トンデモワンダーズ/sasakure.UK

Stairway Generation/Base Ball Bear

Welcome トゥ 混沌/(K)NoW_NAME

少年少女/amazarashi

 

11月

Anesthetic/matryoshka

 matryoshkaは睡眠導入に良い。

MONDAY/ハルカトミユキ

 月曜日に絶対聴ける曲があるのは幸せなことです。

アルカレミア/mol-74

 モルカルの曲で一番好きかも。2019年のmol-74というアルバムは、物理的にも購入した。好きです。

恋/星野源

 定期的にブームが来る。

KICK BACK/米津玄師

 天才 以上

ほうき星/ユンナ

 多分このころBLEACHのアニメを一気見したのでハマっていたのだと思う。

シルエット/KANA-BOON

 これ聴くだけで「ぼくがかんがえた最強のNARUTO音MADが脳内生成」される。たまんねえぜ!

Royal & the Serpentのアルバム

 とにかく2022年下半期は、Royal & the Serpentにどハマりしてた。Happiness is an Inside Jobも全部よくて泣きながら「良い……良い……」つって聴いてた。

 

12月

amazarashiのライブセトリ

 11月24日のLIVE後、セトリをループで聴いて余韻に浸る。

Watery/phem

 phemはflowersとGirlsで知ったけど、これもめちゃんこ良くて鬼リピ確でした。もう最初に聴いた瞬間にわかるよな。

shots in the dark/Iann Dior

 めちゃくちゃ良い。英語も聴き取りやすい。おすすめ。

 

以上です。

 

 

人間って本当に「いい」か~?

 

 人間って、いいですよね。

 2023年になってしまったので、2023年の抱負のような何かを書きました。

 「いつのまにか西暦2023年になっていた!」、その謎を解明するべく、我々はアマゾンの奥地へと向かった……。

 

 

『大人びている子供』という地雷

 幼い頃から、大人びている、大人っぽい、しっかりしている、頭がよい、と言われて育ってきた。(※自慢ではないです。)

 そう言われて育つと、8割ぐらい「自分はそうなんだろうな」と本気で思い込みながら育つことになる。なぜなら、本当は大して利口でも何でもないからです。利口な子供はちゃんと子供らしくしてるんだわ。子供なんだからおとなしく子供らしくしとけよっつー話なんだよね。過去の自分に言っています。

 多分、本来は人生のなるだけ早い時期に「おや……?」と気付く瞬間が来るのだろう。自分は自分が思っているより無能だとか、年相応の振る舞いだとか、価値観だとか。それは人によっては中学時代であったり、高校時代であったりするのかもしれないが、私の場合は、それが大学時代に来た。もっと言えば、大学生活も終盤に差し掛かり、就職活動に片足を突っ込んだ時だった。

 お、遅い……。気付いただけよかったけど。

 

「挫折の経験はありますか?」

 「ねーよ!」

 就活の場で頻出するこの設問に、かなり苦しんだ学生の一人だと思う。つまり「挫折するほどの挑戦や経験を積んでこなかった」のだ。少なくとも私の場合はね。

 もうあえて言わせてもらうなら「挫折の経験をろくに積まないまま就職活動に突入してしまったこと」が挫折に他ならない。現在進行形で挫折(のような何か)してんだよ。要するに人生舐めてきたんです!大した苦労も何も無いんです!何者でもないんです!名乗るべき名もございません。

 今思えば、それを素直に伝えていたら、もう少し上手く行った気がする。だって、きっとこういう若造は私一人ではないから。というか、新卒なんて大半がそうだろう。

 知らないことは素直に知らないと言う。

 知ったかぶりをしない。

 これが案外難しい。

 そういう度胸も人間としての素養のひとつだと学んだ。

 

適切な反抗期

 己の挫折経験を掘り下げるにあたって、「反抗期」の重要性も知った。

 今更過去のことを言っても仕方ないのだが、はっきり言って私は適切な時期に適切な形で反抗期を迎えられなかった人間だ。反抗期というのは、一度しっかり世界の理不尽に反抗する、という意味で、「子供」が「大人」になる上で必要不可欠と言っても過言ではない。重要なのは、これが青年期に、ある一定期間のうちに生じるという点である。

 先ほど私は反抗期が迎えられなかったと言ったが、捉えようによっては万年反抗期とも言える。

 つまり、文句ばっかりなのだ(最悪)。

 好きなものよりも、嫌いなもので自分を語るほうが得意ということだ。

 本当に、最悪だ……。

 そんなのはウエストランドの毒舌漫才だけでいいのよ。

 

 ここで最初の「大人びている子供」に立ち返ると、マジで「大人びている子供」なんて前世の記憶があるやつか、ただの斜に構えたキモいやつ(私)の二択でしかないんじゃないかと思えてくる。(そんなことはない。念のため。)それか、井口リスペクトしてる子供か……それはそれで嫌だ。

 

 これの厄介なのは、適齢期を過ぎた後に「あ……僕/私の反抗期……」と気付いたところで、社会的には既に反抗期を終えているべき年齢を過ぎているので、今更反抗期に入っても特に意味はなく、むしろ逆効果としかならないことだろう。

 いや、まあやってみる価値はあるんだろうね。本当に切羽詰まったらやります。

 私がいい歳して反抗期に突入しないで済む世界線でありますように。

 頼むぞ。

 

 話を戻して、じゃあどうするか?っていうと、もう頑張るしかないよ。反抗期を適切に終えられなかったことによる遅れは何なのか、ひとつずつ詳らかにしたうえで少しずつ直していくしかない。

 文句ばっかり、愚痴ばっかり言ってる暇があったらもう少しポジティブなこと考えるようにすること。人間関係でストレスを感じるのは大抵あなたの自意識過剰です。誰もあなたのことはそんなに気にしていません。人間の身なりをして、意思疎通ができれば一応、社会生活は送れます。

 ……頑張れーーーーーッッッッ!

 

そもそも性格が終わってる可能性

 ここまで「適切な時期に適切な反抗期を経なかったからか、私は大人になりきれず、かといって子供には戻れないので(泣)、人生つらいです;;」というような内容を未練たらしく書いてきたわけですが、ここまで考えた後に「いやそれお前(私)の性格が悪いってだけじゃない?」という最終兵器が登場します。

 フフッ……これね~~~、正直、これです。

 

 なので、今年はこの終わってる性格を少しずつ意識的に変えていきたいと思います。

 具体的には

  1. 好きなもので自分を語れよ
  2. 考えるな、感じろ

 の二本立てでお送りします。大雑把すぎる。もうダメな気がしてきた。

 でもがんばるよ……ちゃんとした人間になりたいので……。 

 

だからなんだってんだよ

 以上、特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと」(本当に?)。

 

 ちなみに私自身が「斜に構えた畜生」なのでこういうタイトルになりました。他の畜生どもが「いいな いいな 人間っていいな」と歌っている間に「人間って本当にそんなに『いい』のかなァ~?」とか言ってるから!

こ う い う こ と に な る ん だ よ!

 

 人間って、いいですよね!

 人間になれるように今後も精進いたします。

 

今回の学び:目次機能の使い方を覚えました。

      えらい

 

 

amazarashiロストボーイズツアー日記

 

11月24日(木)東京ガーデンシアターで開催されたamazarashiのライブに行ってきた。

 

服装について。結論、自由でいい。ただ、事前情報通り、黒っぽい服装の人が多かった。秋田さんリスペクトで帽子を被ってる人も多くて感動した。グッズのシャツを着てる人は案外少なかった。寒かったからかもしれない。長袖のamazarashiシャツ着てる人もいた。次回参戦するときはライブ参戦用の私服コーデを作って現地に赴こうと思いました。

 

今回は初参戦だったので、開場ちょうどに入場して、一時間ぐらい開演まで余裕があった。会場の雰囲気を知るのに忙しくて暇ではなかったけど、流石に待ち時間が長かった。前のほうの座席に座ってる人は本とか読んでた。本、完全に失念してたよね。次は文庫本でも何でも一冊は鞄に忍ばせます。

グッズ販売はライブ後にも出入り口付近で展開してくれてた。電車の時間が不安すぎてあんまりゆっくりできなかった。事前販売に並びたいならもっと早く会場に行く必要あり。これ当日にTwitterで知って「そういう感じなんだ」となりました。いつも下調べが中途半端!もっと事前に情報入れとけ~?

 

二人(友達or彼氏彼女or夫婦)か一人で来てる人が多かった。私の席の両隣はどちらも一人で来てる人っぽかったな。左の女性はガチで拍手以外微動だにしてなくて、右の男性はかなり座りながらも縦揺れ激しくて、人それぞれ鑑賞スタイルが違うようで面白かった。私は二人の間を取って微妙にリズム乗りつつ気持ちは地蔵になろうとしてました。どっちなのかはっきりしろ。

 

正直もう演奏が始まってすでに涙腺に来た。ボロ泣きではなかったけど絶妙に鼻に流れてきて曲間に常に鼻を気にかけてる人になってた。でもあんま観測できる範囲で泣いてる人おらんくて「え……」となった。

ロストボーイズのアルバムのなかで『間抜けなニムロド』が一番好きなので、これが来た5曲目ぐらいで最初のピークが来る。その後は流石にだんだん(涙腺が)適応してきたんだけど、ラスト2曲の前のちょっとした秋田さんのMCからのスターライトが一番涙腺に来ました。あれ、あかんて。

秋田さんの生歌唱もやばいんだけど、とにかく音楽が骨の髄まで響く感じで、それがライブ新参者にとってはめちゃくちゃ新鮮ですごかった!そこに秋田さんの唄と歌詞の演出が重なるわけだから、まあ、最高としか言いようがないよね……。これまた聴きたいので生きようと思いました。

 

東京ガーデンシアターは商業施設と隣接してるから、次も同会場で開催するなら昼ぐらいから現地に行ってしまっても全然大丈夫そう。

 

全くもってまとまりがないメモだけど、とりあえずこんな感じ。

amazarashiライブツアー完走お疲れ様&おめでとうございます。

 

生きる意味になってるので、感謝しかない。

 

【和訳】BETTER - Royal & the Serpent

 

www.youtube.com

 

I haven't washed my hair in two weeks

髪を洗わなくなってもう二週間

Been getting mental health texts from my friends to check if I'm alright

友達からは生存確認のDMが届くけど

They never show this shit in movies

映画ではこんなクソみたいな有様 見せないから

 

So I say yes but it's a lie,

だから「大丈夫」って返すわけ でもそれは嘘だし

I'm not alright,

私は大丈夫じゃないし

I'm not alright,

全然大丈夫じゃなくて

I'm feeling low low low, low low low, low low low, I know know know

どん底にいる気分 どうしようもない わかってる

 

I don't belong here

私の居場所はここじゃない

I'm having a hard time

マジで全部つらいって

Stuck on the bathroom floor, and I'm spiraling and I can't stop crying

トイレの床に張り付いたまま、状況はどんどん悪くなるし、涙は止まらない

I can do better, I can be better than this

私はもっとできる まだやれるって

I can do better, I can be better than this

私はもっとできる まだやれるって

 

My bed's a dirty pile of clothes that's just been stacking up for months

一ヶ月分の汚れた服の山をベッドにしてる

I have to force myself to eat and sleep and brush my teeth because

どうにかして何か食べて、寝て、歯を磨かなくちゃ だって

If I don't, then I won't, ever remember how to be a human

そうしないと二度と人間になる方法が思い出せなくなっちゃうから

I'm useless, I can't feel anything

ほんと使えないやつだよな 何もわかんないよ

I'm low low low, I know know know...

私が底辺なんだって わかってるんだよ

 

(サビ繰り返し)

 

I don't belong here

私の居場所はここじゃない

I'm having a hard time

マジで全部つらいって

Stuck on the bathroom floor, and I'm spiraling and I can't stop crying

トイレの床に張り付いたまま、状況はどんどん悪くなるし、涙は止まらない

It's all a nightmare

ぜんぶ悪夢だって

I'm losing it big time

時間を無駄にしてる

Been on this hamster wheel for the last four years

4年も回し車の上 ハムスターみたい

And I'm fucking tired!

もううんざり!

I can do better, I can be better than this

私はもっとできる まだやれるって

I can do better, I can be better than this

私はもっとできる まだやれるって

 

■Credits

Produced By
Kyle Shearer, Nate Company, ​inverness & Pink Slip
Written By
Royal & the Serpent, Rob Cavallo, Nate Company, Kyle Shearer, Pink Slip & ​inverness

genius.com

【和訳】Weddings & Funerals - Royal & the Serpent

www.youtube.com

Weddings & Funerals - Royal & the Serpent

 

I spoke to you last night

昨日の夜、話したばかりだった

Said everything's alright

私は元気にやってるって

Told you I was doin’ somethin' special

何か特別なことをやってる最中なんだって

Today I got the word

You didn't deserve

今日受け取ったのは、貴方に相応しくない言葉

I hung up when I heard what happened

事情を聞いて電話を切った後、立ち尽くした

 

I thought I’d see you, I'd see you again

きっとまた会える筈だと思ってた

With a joint or a drink in your hand

ジョイント(大麻たばこ)や酒を片手に

Now you're covered in roses instead

なのに貴方はバラに包まれてる

What would you have said?

生きてたら、貴方はどんなことを話したんだろう

What would you have said?

また会えたら、何を


Feeling like my soul's been gravity bound

こころが重力に縛られてるみたいな錯覚

And I got the city weighing me down

街が私に重くのしかかってくる

I don't wanna waste life waitin' around (Around)
For weddings and funerals

祝儀や不祝儀を待つ日々で

人生を棒に振ってたまるか

Used to be scared of dying alone

昔は一人で死ぬのが怖かったけど

Now I know there's nothin' to be afraid of

もう何も怖いものなんてないと知ったから

I don’t wanna waste life waitin’ around (Around)
For weddings and funerals

祝儀や不祝儀を待つ日々で

人生を棒に振ってたまるか

 

If you had more time

もっと時間があれば

You'd walk down the aisle

貴方はきっとバージンロードを歩いただろう

I know that you had somebody special

付き合ってる相手がいたものね

But no one’s wearin' white

だけど、今夜は誰も白い服は着てない

We're dressed in black tonight

みんな黒に身を包んで、喪に服して

I still can't believe what happened

私はまだ何が起こったのか信じられない

 

I thought I’d see you, I'd see you again

きっとまた会える筈だと思ってた

With a joint or a drink in your hand

ジョイント(大麻たばこ)や酒を片手に

Now you're covered in roses instead

なのに貴方はバラに包まれてる

What would you have said?

生きてたら、貴方はどんなことを話したんだろう

What would you have said?

また会えたら、何を


Feeling like my soul's been gravity bound

こころが重力に縛られてるみたいな錯覚

And I got the city weighing me down

街が私に重くのしかかってくる

I don't wanna waste life waitin' around (Around)
For weddings and funerals

祝儀や不祝儀を待つ日々で

人生を棒に振ってたまるか

Used to be scared of dying alone

昔は一人で死ぬのが怖かったけど

Now I know there's nothin' to be afraid of

もう何も怖いものなんてないと知ったから

I don’t wanna waste life waitin’ around (Around)
For weddings and funerals

祝儀や不祝儀を待つ日々で

人生を棒に振ってたまるか

 

《以降、サビ部分繰り返し》

 

■Credits

Produced By Marky Style
Written By Mark Gozman, Dan Henig & Royal & the Serpent
Phonographic Copyright ℗Royal & the Serpent
Release Date April 25, 2019

 

genius.com

 

■メモ

hung up:電話を切るという意味以外にも「心理的に落ち着かない」がある。

the joint:ジョイント。大麻たばこのこと。薬物。

the aisle:通常「通路」だが「バージンロード」を指すこともある。ここは文脈上、婚礼と葬式を対比させているので、わかりやすく「バージンロード」と訳して大丈夫そう。